ボックスモデルと適切なフォントファミリー
ボックスを構成する要素
ボックス幅は、コンテント領域幅 + パディング + ボーダーの太さ + マージンです。
コンテント領域がボックス幅ではないので、注意が必要です。
※コンテント:widthとheightプロパティで規定される長方形
パディング:padding
ボーダー辺に対し、コンテントの読みやすさを確保するために空ける空間を指します。
「pad」つまり肩パッドのように、内容の嵩を増して大きいと思わせる設定です。
「padding-top」「padding-right」「padding-bottom」「padding-left」の順に記述します。
これをまとめて記述する場合は、ショートハンドプロパティ「padding」を使用します。
※「−」値は指定できません。
ボーダー:border
本来は「border-width」「border-color」「border-style」プロパティですが、ショートハンドプロパティ「border」か、「border-top」など個別に指定します。
「幅・色・スタイル」の順序は自由です。
マージン:margin
関連する機能を視覚的にグループ化し、別の機能ブロックと区別しやすくします。
ブロックとブロックの間の空間を広げる設定です。
※「auto」が指定できる。
※「−値」を指定できる。
- 図の見栄えとして「文字要素」を最上位にしていますが、上の例に見るように「border」が最上位と考えます
- 記述の順序は「外側から」と「重なり順の上から」があります
- 一般的にレイヤー構図を意識して記述することが少ないからか「外側から」記述することが多いようです
- 記述順序例
16進数で色を決める
ヘックスカラー(HEX COLOR)
- 16進数(0123456789ABCDEF)
- #000000(黒)
- #ffffff(白)
- Hue(色相)・Brightness(明度) ・Saturation(彩度)
CSSで色を設定する
16進数で設定する
- 16進数:hexadecimal number
- #:number
- 0123456789ABCDEF(16個)
- RGBを2個ずつの数字を割り振る
- 2個の左側の数字が明度(Brightness)、右側の数字が彩度(Saturation)
#FF0000 または #F00
10進数の数値で設定する
rgb(255,0,0) または rgb(100%,0%,0%)
適切なフォントファミリー
- 日本語の場合、フォントメーカーの制約から自由な選択は出来ません
2013年7月現在の設定方法
- iOSにはProNしか入っていません(初期設定は、W3)
- ヒラギノ角ゴの英数字が読みにくいという考え方もありますが、Macの日本語の初期設定のため、欧文書体を指定することによる違和感がある場合は、「Hiragino Kaku Gothic ProN」の前には欧文書体を入れないようにします
- 同様にWindowsは英数字もメイリオのままにしておきたいので、メイリオの前にArialやLucida Sansを入れないようにします
- 「MS Pゴシック」は指定しなくても必要なときには表示されるので記述しない
- Mac版Officeは、MicrosoftというフォルダーにMeiryoが格納されるため表示フォントとしては、そのままでは利用できない(Mac版Meiryoは、Office内でのみ利用される)
font-family: "Hiragino Kaku Gothic ProN", Meiryo, sans-serif;
もし、Windowsで英数字は「Verdana」、Macで英数字は「Lucida Grande」にしたい場合は、
font-family: "Lucida Grande", "Hiragino Kaku Gothic ProN", Verdana, Meiryo, sans-serif;
line-height
「line-height」を設定して、背景色を文字の上下に見せるために使われるのは、このためです。
ただし日本語の場合、デバイスフォントが英語であることにより、少し違和感があります。
日本語の場合、「0.5em+ディセンダの空き」により下が空きすぎに見えます。
あえて上下の padding を別々に設定したほうが自然に見えます。