変数
変数の利用
「変数」は、数値や文字などを格納しておく「箱」のようなものです。
変数に値を入れるには次のようにします。
a = 2;
「a」という名前の変数に「2」という数値を入れます。
変数に値を入れることを「代入」といいます。
変数の型
「数値」や「文字」といったデータの種類のことを、型といいます。
JavaScriptでは、変数に代入される値の型によって、変数の型が自動的に決まります。
a = 1;
a = '1';
数値型
数値が入る変数の型を「数値型」といいます。
typeof演算子では「number」で表されます。
a = 123;
b = -5;
c = 0.1;
d = -2.8;
a = typeof(123);
document.write(a);
論理型(boolean)ブーリアン
論理型は「true(真)」または「false(偽)」のどちらかの値を持ちます。
値などを比較した結果を代入するときに使用します。
typeof演算子では「boolean」で表されます。
a = true;
b = false;
c = typeof(true);
document.write(c);
object型とnull型
「object型」はオブジェクトの参照先を表す型です。
また、値がないことを表すのに「null」という特別な値を使います。
object型もnull型も、typeof演算子では「object」で表されます。
a = null;
- object「オブジェクト型」
d = typeof(window);
document.write(d);
- object「null型」
e = typeof(null);
document.write(e);
未定義型(undefined)
変数が未使用状態であることを「未定義型(undefined)」で表します。
undefinedは変数に代入できません。
typeof演算子では「undefined」で表されます。
f = typeof(undefined);
document.write(f);
delete演算子
delete演算子を使うと変数を削除し、未使用状態に戻すことができます。
削除に成功すると「true」を返し、失敗すると「false」を返します。
a = 1;
delete a;
文字列型(string)
1つ以上の文字を並べたものを「文字列型」といいます。
- 文字列型は「"(ダブルクォーテーション)」または「'(シングルクォーテーション)」で挟む
- typeof演算子では「string」で表される
a = 'Hello';
b = 'a';
文字列の連結
文字列を連結したいときには「+」を使って記述する。
a = '夏';
b = '休み';
c = a + b;
「"」と「'」
文字列の中で「'」を使いたいときには「"」で文字列全体を囲みます。
「"」を使いたいときには「'」で囲みます。
a = 'ようこそ"Webクラス"へ!;
b = "名前は'BOSS'です。";
NaNとInfinity
数値型(number)には、整数と少数のほかに NaN(非数)と Infinity(無限)という値があります。
NaN(Not A Number)非数
NaNは、数ではない数という意味で、数値に変換しようとして変換できないときの値です。
たとえば、次のように文字列を parseInt で整数にしようとすると、結果は NaN になります。
a = 'あいうえお';
num = parseInt(a);
Infinity 無限
Infinityはある数字を0で割ったときの値です。
JavaScriptでは、数字を0で割ってもエラーになりません。
正の数を0で割るとInfinityになる
num = 100/0;
負の数を0で割ると-Infinityになる
num = -100/0;