PHPのコードを記述

PHPコード記述

新規ドキュメント作成
記述のルール
  • 「<?php」と「?>」の間に記述する
  • 文字列は「シングルクォート」で囲むことにします
  • 命令文の末尾はセミコロンで終わる
  • キーワードは半角空白で区切る
  • 大文字・小文字は区別しない(ミスの原因にもなりやすいので小文字に統一)
  • コメントアウトにより処理の概要を記しておく
  • インデントは、一定のルールに従って「スペース」か「タブキー」を使う
PHPのみを記述
  • スクリプトブロックのみの「.php」ファイルの場合、「?>」は記述しない
<?php
 ここにPHPスクリプトを記述
HTM内にPHPを記述する
<?php
 ここにPHPスクリプトを記述
?>
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>HTM内にPHPを記述</title>
</head>
<body>
 ここにPHPスクリプトを出力する記述
</body>
</html>

出力

  • 「出力(ブラウザに表示する)」は、echo文で記述します
PHPで文字を表示する

PHPスクリプトで文字を表示するには「echo」か「print」を使います。

  • echoもprintも「その後に続く文字をブラウザに出力」する命令
文字列リテラル(string literal)
  • 「" "」「' '」引用符で囲んで記述する
コメントアウト
  1. 「//」以降、行末(改行)まで。(C++形式)
  2. 「#」以降、行末(改行)まで(シェル・Perl形式)
  3. 「/*」以降「*/」まで。間に改行を含む事ができます。(C形式)
<?php
// コメント
echo 'Hello World!'; // コメント
/*
コメント
*/
?>
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>HTM内にPHPを記述</title>
</head>
<body>
<p>こんにちは!<?php echo 'hi!'; ?></p>
</body>
</html>

エスケープシーケンス(escape sequence)

  • 1文字では表せない特殊な文字

エスケープシーケンス 意味している文字
\t 水平タブ
\n 改行
\r 復帰
\" "
\\ \
\$ $
\ooo 8進数ooo文字コードをもつ文字
\xhh 16進数hhの文字コードをもつ文字

改行処理

  1. ブラウザ上での改行は'<br>'を入れる
  2. ソース上での改行は"\n"を入れる

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>クォートの選択とエスケープ処理</title>
</head>
<body>
<?php
  echo "ダブルクォートで特殊文字の「\\n」を出力します。<br>\n";
  echo 'シングルクォートの場合は「\n」はそのまま出力されます。' . "\n";
?>
</body>
</html>


《ダブルクォートの場合》

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>ダブルクォートの選択</title>
</head>
<body>
<?php 
  echo "<ul>\n";
  echo "<li>WordPress</li>\n";
  echo "<li>Joomla</li>\n";
  echo "<li>EC-Cube</li>\n";
  echo "</ul>\n";
?>
</body>
</html>  


《シングルクォートの場合》

<?php 
  echo '<ul>' . "\n";
  echo '<li>WordPress</li>' . "\n";
  echo '<li>Joomla</li>' . "\n";
  echo '<li>EC-Cube</li>' . "\n";
  echo '</ul>' . "\n";
?>
ヒアドキュメント(here document)を出力する
  • ヒアドキュメントは、名前をつけた文字列を出力する
  • 改行を含む長文を変数に代入したい場合によく使われます

echo <<< 開始ID


終端ID;

開始IDの注意点

  1. 開始IDの前後に全角空白があるとIDはその空白も含めたものになる
  2. 開始IDの後ろにタブと半角スペースは入れられない
  3. <<< とIDの間にはタブと半角スペースを入れられる
  4. 開始IDの後ろにはコメントもつけられない

終端IDの注意点

  1. 終端IDは必ず行頭に置かなくてはならない
  2. 終端IDの行には「;」(セミコロン)以外置いてはならない
  3. タブやスペースでのインデントもセミコロンの前後に空白も不可
  4. コメントもつけられない
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>サンプル</title>
</head>
<body>
<?php 
 echo <<< PAGE
 <ul>
 <li>WordPress</li>
 <li>Joomla</li>
 <li>EC-Cube</li>
 </ul>
PAGE;
?>
</body>
</html> 

数値リテラル

  • 「" "」「' '」で囲んで記述しない
  • 整数リテラル(integer literal)
  • 不動小数点数リテラル(floating-point literal)
  • 8進数:数値の先頭に 0 をつける
  • 16進数:数値の先頭に 0x をつける
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja")>
<head>
<meta charset="UTF-8")>
<title>数値リテラル</title>
</head>
<body>
<?php
  echo '<ul>' . "\n";
  echo '<li>10進数の10は、';
  echo 10;
  echo '</li>' . "\n";
  echo '<li>8進数の10は、';
  echo 010;
  echo '</li>' . "\n";
  echo '<li>16進数の10は、';
  echo 0x10;
  echo '</li>' . "\n";
  echo '<li>16進数のFは、';
  echo 0xF;
  echo '</li>' . "\n";
  echo '</ul>' . "\n";
?>
</body>
</html> 


10進数 2進数 8進数 16進数
0 0 0 0
1 1 1 1
2 10 2 2
3 11 3 3
4 100 4 4
5 101 5 5
6 110 6 6
7 111 7 7
8 1000 10 8
9 1001 11 9
10 1010 12 A
11 1011 13 B
12 1100 14 C
13 1101 15 D
14 1110 16 E
15 1111 17 F
16 10000 20 10
17 10001 21 11
18 10010 22 12
19 10011 23 13
20 10100 24 14

まとめ

  • PHPソースコードは「.php」という拡張子をつけて保存する
  • PHPのコードは、「<?php」から「?>」のブロック中の中で記述する
  • 命令文はセミコロンで終わらなければならない
  • PHPの命令文では、大文字・小文字の区別をしない
  • コメントは「//」で1行、「/*~*/」で複数行で記述する
  • echo命令は、指定された文字列を出力する